J-ADRESについて詳しく教えてください。
J-ADRESは、総合地球環境学研究所のEco-DRRプロジェクトで得られた研究成果の一部を紹介するために開設したウェブサイトです。
自然の恵みと防災・減災を両立するための土地利用のあり方の検討を通して、災害に強くしなやかで自然の恵みの豊かさを享受できる地域社会の実現への貢献を目指しています。
J-ADRESという名称は、本ウェブサイトで公表している「自然の恵みと災いからとらえる土地利用総合評価」を英訳した”Japan’s Assessment of land use based on Disaster Risks and Ecosystem Services”の略称です。
「生態系を活用した防災減災(Eco-DRR)」とはどのようなものでしょうか?
Eco-DRRとは、災害をもたらす危険な自然現象を避けた土地の使い方や、生態系がもつ緩衝機能の活用により災害リスクを低減するとともに、生態系や生物多様性がもたらす多様な機能を活かすことで、自然災害に強く持続可能な社会を構築しようとする考え方です。また、Eco-DRRは”Ecosytem-based Disaster Risk Reduction”を略したものです。
「生態系を活用した防災減災(Eco-DRR)」について詳しく知る方法を教えてください。
近年、Eco-DRRは、学術分野だけでなく中央省庁や地方自治体などでも、防災減災の重要な考え方として認識されており、多くの調査研究や具体的な実践事例が生まれています。
J-ADRESの「関連の刊行物・資料」のページにて、Eco-DRRに関連した書籍や資料、具体的な事例紹介をまとめたものを用意しています。また、環境省ウェブサイトの「生態系を活用した防災・減災」にも具体的な資料がまとまっていますので、こちらもあわせてご確認ください。
J−ADRESをどのように活用すればよいのでしょうか? 掲載されているデータをどのように見るとよいか教えてください。
まずは、「土地利用総合評価」をご覧ください。2010年頃の土地利用を対象とした評価結果と、2050年頃の2つの将来シナリオの評価結果が示されています。自治体(市区町村)ごとに「災害からの安全度」と「自然の恵みの豊かさ」の2つの観点から評価しており、これらの関係を見ることができます。
また、現状のままに推移した「このままの将来」と災害を避けるよう「改善した将来」の評価結果を比較してみてください。土地利用を工夫することで、自然の災いを回避し自然の恵みを享受できる可能性を検討する資料として、これらの情報をご活用ください。
J-ADRESに使われているデータを利用したいのですが、どのようにすればよいでしょうか?
J-ADRESは、「クリエイティブ・コモンズ・ライセンス(表示-非営利-継承4.0 国際)」の下でデータ提供を行っています。同ライセンスの利用の範囲にてご自由にご活用ください。地図の作成に用いたデータは、こちらからダウンロードしていただけます。
クレジット表記は、以下をご利用ください。
<標準的なクレジット表記>
総合地球環境学研究所Eco-DRRプロジェクト(2023)J-ADRES:自然の恵みと災いからとらえる土地利用総合評価
自治体(市区町村)内の詳しいデータを知りたいです。
J-ADRESで公表しているのは自治体ごとに集計されたデータですが、総合地球環境学研究所のEco-DRRプロジェクトでは、集計する前の詳細な空間解像度をもつデータを作成しています。詳細な空間解像度のデータの提供は、原則として、公益的な目的のために限定してご相談に応じています。詳細な空間解像度のデータの提供についてご関心のある場合は、「お問い合わせ」にて、データご要望の旨を記載いただきご連絡をお願いいたします。
J-ADRESに携わっている研究者はどのような人たちでしょうか?
J-ADRESは、総合地球環境学研究所のEco-DRRプロジェクトにおいてさまざまな分野の研究者が参加した共同研究の成果に基づいています。共同研究に携わっている研究者は、「研究者の紹介」ページをご覧ください。
J-ADRESの取り組みについて詳しく取材をしたい場合は、どのように連絡すればよいでしょうか?
J-ADRESや総合地球環境学研究所のEco-DRRプロジェクトについて、詳しい取材をご希望の方は、「お問い合わせ」にて取材のご希望を記載いただき、ご連絡をお願いいたします。